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税理士コラム

エコ替え・・・エコ買え?

博多三大祭りの一つである博多祇園山笠も終わり、
まだ梅雨明け前だと言うのに、暑い日が続きます。
室内の温度を適切に保ち、体調が狂わないように気をつけましょう。

世界同時不況の中、今年の新車販売台数は上半期の各月で、
軒並み前年割れと言う状況が続いています。
自動車には多くの税が課せられており、自動車取得税・自動車重量税・
消費税及び地方消費税(購入時)・揮発油税・自動車税・地方道路税等が
ありますが、自動車関連の税収も販売台数と比例して、減収となっているようです。

そんな中、環境性能の良い新車の買い換え・購入を
促進することにより、環境対策と景気対策を兼ねた補助制度が導入されました。

車齢の古い自動車(車齢13年超)を廃車し、一定の環境性能を有する新車を
購入する者に対する補助と、環境性能の良い新車を購入する者に対する補助があり
一定の要件を満たせば、乗用車であれば前記の経年車(車齢13年超)の
廃車を伴う補助制度で25万円、後記の新車購入補助で10万円の補助金が交付されます。
(どちらか一方のみの適用となりますので、重複して受ける事は出来ません。)

期間は、平成21年4月10日から平成22年3月31日までとなっており、
期間内に政府の予算の上限に達した場合は、その時点で終了となります。

また、排出ガス性能及び燃費性能が優れている自動車については
自動車重量税の税額の減免や、自動車取得税の非課税又は税率の軽減の措置があります。

ハイブリッド車等の次世代自動車については、新車購入の場合は全額免税となり、
普通車においても、排出ガス要件と燃費要件を満たす自動車であれば、税率が軽減されます。

自動車重量税については、平成21年4月1日から平成24年4月30日までの期間内に、
新規検査・継続検査・臨時検査・構造等変更検査・予備検査のいずれかの検査による
自動車検査証の交付又は返付を最初に受ける場合に適用され、
自動車取得税については、平成21年4月1日から平成24年3月31日までに
登録・届出分より適用されます。

上記の他に、自動車税の軽減措置も実施されています。
平成20年度及び平成21年度に新車新規登録を行った、一定の要件を満たす自動車について、
当該登録の翌年度1年間の自動車税が、燃費基準によって概ね税額の25~50%軽減されます。

「まだ乗れるけど、燃費のいいほうに替える。」と言うCMが一時期放送され
《エコ替え》などエコを前面に押し出した宣伝を、よく目にしますが
古い自動車を長く大切に乗り続ける事も、ひとつの“エコ”ではないでしょうか?
自動車の使い方によっては、買い替えしたとしても、CO2排出量等が増加する場合もあるようです。
自動車業界が大変なのは分かりますが、あからさまなエコという名前を利用した
販売商法には、疑問を感じざるを得ません。自動車自体の魅力で勝負して頂きたいと思います。

とは言え、自動車の買い替えを検討されている方は、上記の補助金等を上手に活用しましょう。