こんにちは!
暑い日が続くと思えば、急に強風の吹く肌寒い日が続いたり・・・。
皆さんも体調管理には十分お気を付けください。
さて、本日はITについて少し気になるトピックを取り上げてみたいと思います。
もうかなり昔のことになりますが、かつて「IT革命」という言葉が流行し、パソコン・インターネットが爆発的に普及した時期がありました。それによって、今や私たちの仕事や生活も随分便利になりましたよね。今回は、主に従業員20名以下の、いわゆる中小零細企業を対象とした、IT経営に関する朗報(?)です。
経済産業省では、「元気な中小企業!元気な日本!」を目指し、2009年3月31日より中小企業向けITサービスを開始しました。その名も「J-SaaS」(ジェイサース)です。「J-SaaS」とはSoftware as a Serviceの略で、文字どおりソフトウェアサービスなのですが、インターネット経由で各種ソフトウェアを利用し、会計処理や社会保険手続きなどが行えるというものです。このITサービスは、使い方によっては中小零細企業が抱える経営上の悩み解決に一役買う可能性を秘めています。
経営上の悩みといっても、企業によって様々ですが、
・営業効率を改善したい
・経理処理が大変だ
・スピード経営を推進したい
・コストの削減
など、事務処理や情報処理に係るものが少なくありません。これらの問題をITの積極的活用で改善し、企業の経営力・労働生産性を向上させようというのが政府の狙いのようです。
確かに、パソコン・インターネットについては、ほぼ普及していると言えるでしょうが、経理・財務会計、販売管理・給与管理のためのグループウェアの導入については、企業によってまだかなりの差があると思います。ネット環境にはあるけれども、ITをとことん駆使し、経営に役立てるところまでは・・・という企業も多いでしょう。多くの中小零細企業にとってIT経営は、
・無理にする必要はない
・コストがかかりすぎてできない
・社内にやれる人がいない
などの理由から、なかなか進められないという現状があるようです。
「J-SaaS」の具体的な内容については、下記のホームページを参照していただきたいのですが、専用のソフトウェアを新たに購入しなくても、最新サービスを必要に応じ選択し導入できるというのが一番のメリットのようです(財務会計、給与計算、販売管理、社会保険手続き等)。ただし、もちろん使用料がかかります。現状では、これまでのソフトウェア購入に比べ、格段に安いとはいえないようですが、今後ユーザーが増えれば増えるほど利用しやすくなるのではないかと期待されます。
「じゃあ、これからはJ-SaaSで!」といっても、ソフトウェアの選別や使い方など、どうしても専門家等のアドバイスが必要になってくるかもしれませんが、政府の積極的なサポートによって、ある程度普及は進んでいくのはないかと予想されます。
すべてがJ-SaaS方式に移行するとは思えませんが、ソフトを購入する時代から、インターネット経由で借りるという時代へと本格的にシフトしてきているな、ということを感じます。これからどのように浸透していくのか楽しみです。
J-SaaS(経済産業省) http://www.j-saas.jp/