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税理士コラム

法人成り

こんにちは。寒さも冬本番に近づき、今年も残すところあと1ヵ月半。2009年はいろんな意味で厳しい一年となりましたが、今となればあっという間に過ぎていったような気がします。体調には充分に気をつけて、いい年明けを迎えられるようにしたいですね♪
さて、今回のコラムは法人化(法人成り)についてです。最近、個人事業を営む方の「法人化したほうがいいのか?」という声をよく耳にします。一概に法人と個人どちらが得とは言えませんが、以下に目安の一つとして事業を法人化する主なメリット・デメリットを挙げてみたいと思います。

【メリット】
・社会的信用の増大(人材確保・資金調達・助成金の申請など)
・事業継承がしやすい
・事業年度の自由選択
・明確な財務管理(公私が区別され業績が明確になる)
・出資者の有限責任(原則として出資額以上の責任は及ばない)
<税金面>
・欠損の繰越期間が長い(7年間の繰越が可能な場合がある)
・消費税の免税(設立2年間、免税になる場合がある)
・役員報酬の計上(一定の条件あり)、給与所得控除が利用できる
・生命保険料や退職金を必要経費に計上できる
・社長が社会保険に加入できる

【デメリット】
・設立費用がかかる
・維持運営費用がかかる場合がある
・社会保険料の負担が大きい
・会社のお金を自由に使えない
<税金面>
・交際費が全額経費に認められない
・法人住民税の負担
・社長の給料の一部が経費に認められない

なお、法人の設立にあたっては、定款認証費用や登録免許税などの実費がかかります。上記に列挙したものは、あくまで判断材料の一部に過ぎませんが、法人化をお考えの方に少しでも参考になれば幸いです。