11月ももう後半になり、福岡市でも寒い日が続くようになりました。来月は師走で、バタバタとしている姿が目に浮かびます。本当に1年って早いですよね!

ところで、みなさんはe-Taxという名前を聞いた事ありますか?正式名称は「国税電子申告・納税システム」で、近年、国税庁が開発・運営を行っているオンラインサービスシステムのことです。

今まで紙ベースで提出していた申告書類等をネットで送信できるので、時間の節約・紙の節約・事務所の電子化が進むなどのメリットが多く、税理士業界でもここ数年で利用率が急激に上昇しているようです。

当事務所でも電子申告に取り組み始めた当初は、いろいろ面倒な部分も感じましたが、今では国税に関しては、ほぼ100%の利用率になりました。地方税の電子申告(elTAX)については、まだ利用できない自治体があるため、従来通りの提出方法にせざるを得ない所もありますが、将来的にはほとんどの自治体で利用できるようになると期待しています。

さて、そんなe-Taxですが、金融機関に対しても金利優遇のメリットがあります。e-Taxで送信した申告書・決算書を金融機関に転送すれば、金利を割引するというものです。企業が銀行に融資申し込みを行う際、直近の税務申告書及び決算書は、審査において必須の資料となるのですが、銀行側にとっても信頼性の高い電子データをスピーディに入手できるのであれば、当然メリットは大きいのだと思います。この金利優遇については、平成20年頃から大手都銀が始めたサービスですが、今年になって、地銀でも金利を優遇するという銀行が出てきました。当事務所がある福岡市でも、地元の銀行が平成21年9月1日より、e-Tax利用による金利優遇サービスを開始しましたので、これから活用する機会も増えてきそうです。

まだまだ同サービスを利用できる金融機関は少ないのですが、これからはe-Tax決算書・申告書が当たり前の時代になってゆくでしょうね。

(参考)
Zaimon e-Taxデータ受付サービス
http://www.nttdata.co.jp/release/2008/051400.html